～『杜のどーなつ』へ取材に行った、学生たちのレポートをお届けします。～
今回お話を伺ったのは、所長の高橋さんと職員の大石さんのお二人です。

キャラクターについて
「杜のどーなつ」の前を通ると目に入るのが、顔のあるドーナッツの看板。マスコットキャラクターのどーなつ君です。
どーなつ君をデザインしたのはイラストレーターの比佐健太郎さんです。比佐さんの作品は店内にも飾られています。

焼きどーなつ「もりのわ」と揚げどーなつを中心に、同法人の「あとりえ北山」のクッキーなども販売しています。焼きどーなつは7種類あって、定番商品のプレーンは一番人気です。3ヶ月ごとの季節の商品もあります。今の季節（3～5月）は、「さくら」と「いちごみるく」です。店内で揚げて販売している豆腐、おから、豆乳の揚げどーなつもおすすめです。職場で話し合って商品を開発したり、喫茶メニューを増やしたりしています。

杜のどーなつでは、幸い店舗のビルも無事で、震災の後2週間ほどで通常の業務に復帰し、お店も5月から再開することができました。また、関東や関西の支援団体の方々が、商品を各地方で販売したり、外部にアピールしてくれたこともあり、売上は飛躍的に伸びました。ただ、震災から3年4年と時間が経つにつれて、継続的に支援できなくなってしまった団体もあり、販路の開拓について新たに試行錯誤を続けています。この間支援が打ち切りとなって販売先が減ってしまうということもありましたが、その一方で、現在でも定期的に購入していただける支援団体もあり、感謝しています。
以前は、どーなつの製造と販売のどちらも行っていましたが、作業場所を新たに確保する必要が生じるなど様々な条件が重なり、昨年4月から、同法人の「けやき鹿島」でどーなつを製造することになりました。現在、「杜のどーなつ」では、どーなつなどのお菓子の販売のほかに、揚げどーなつやカフェメニューをお客様に提供しています。

1つは、利用者とのコミュニケーションです。挨拶はもちろん、「どう？元気？」といった声かけなど、ちょっとしたコミュニケーションも大事にしています。利用者の中には、職員と話がしたくて仕事に来るという人もいて、励みになります。

また、接客の挨拶が苦手な人には、少しずつ練習したり、上手くいかなくても気持ちの切り替えができるように心がけています。こうした日々の関わりを通して、利用者の体調を確認したり、希望を探りつつ、少しでもモチベーションを上げるように工夫しています。
もう1つは、地域の方々に「杜のどーなつ」を知ってもらうことです。いわきの様々なイベントに出店するなど、積極的にアピールしています。商品を知ってもらうことは、私たちの存在や活動を知ってもらうことに繋がっていくと考えています。

とても落ち着きがあって過ごしやすいお店でした。また、どーなつやソフトクリームなどを試食させていただきました。どれも美味しく、また食べたくなるような商品ばかりでした。ありがとうございました。（さぜ）

お店の前を何度も通っていて、以前から行ってみたいと思っていたお店でした。今回、念願が叶い、あげどーなつを作る工程も見学させて頂いて、純粋に面白かったです。私自身、休日にドリンクとドーナッツを食べながら店内で大学の課題をしたいと思います。（おくた）

所長の高橋さんと職員の大石さんから、事業所の作業内容や運営面での工夫など、さまざまなお話を伺い勉強になりました。みなさんが協力して、どーなつの販売や梱包作業を丁寧に行っている様子が印象に残りました！（まくちゃ）

日々のコミュニケーションを大切にしながら取り組まれているというお話にとても感銘を受けました。努力を継続することの大切さを実感し、私も見習いたいと思いました。（きど）