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ふたばの里のラスク  (p150611001)

販売価格200 円(税込)
原材料小麦、バター、ナッツ、黒ゴマほか
放射能測定結果不検出
購入方法全て手作りで時間をかけて焼き上げていますので、ご購入の際は2、3日前までにお電話でご注文ください。
<商品説明>
ふたばの里では、くるみ・アーモンド・黒ゴマ・白ゴマ・蜂蜜・シナモンの六種類のラスクをフランスパンで作っています。一番人気はアーモンドで、一枚一枚丁寧に焼き上げています。楢葉町で作業をしていた頃から長年工夫してきた味を、ぜひご賞味ください。


【放射能測定結果報告】
学生レポート
「ふたばの里のラスク」は放射能測定検査を実施しており、セシウム不検出となっております。詳しくは「放射能測定結果報告書」及び「食品放射能分析結果」(PDF 1.08MB)資料をご覧下さい。
「放射能測定結果報告書及び分析結果」(PDF 1.08MB)

<事業所の紹介>
shoukai

ふたばの里りんべるハウス
〒970-0222
福島県いわき市平沼の内諏訪原二丁目5-7
社会福祉法人希望の杜福祉会
ふたばの里管理者 吉田 由紀江


TEL:0246-38-6777
FAX:0246-38-6777
(ふたばの里)

※商品に関するお問い合わせや購入希望などは、こちらへお問い合わせください。

<学生のレポート>

~『ふたばの里りんべるハウス』へ取材に行った、学生たちのレポートをお届けします。~

「ふたばの里りんべるハウス」とは・・・・・・
社会福祉法人「希望の杜福祉会」運営の就労継続支援(B型)事業所です。震災以前は楢葉町で事業を行っていました。利用者一人ひとりが働く喜びと生きがいを持って、地域の中でいきいきと生活することを目的にしています。また、各種の行事等を通して、仲間づくりや余暇活動の支援も行っています。
今回は作業を見学させていただき、職員の伊藤さんと押鐘さんにお話を伺いました。

ふたばの里で行っていること

ふたばの里ではラスク(写真下左)のほか、工業部品の組み立てやにんにくのばらし作業など、企業からの下請け作業も行っています。工業部品の組み立ての場合、利用者の個性や作業能力、状況に合わせて担当の部品や作業を調整し、作業がやりやすいようにする工夫がありました(部品を正確な数量で並べる技術を習得する工夫、写真下右)。

また、作業を見学する中で印象に残ったのがハガキ作りです(写真下)。葉書の材料は牛乳パックで、一つ一つ紙すきから手作業で作っており、色を付けるために花紙を使用しています。どれも触り心地がよく、優しい色合いのものばかりでした。

FS−41

震災発生時のこと

震災が発生した時は、作業が終了し、職員が利用者を送迎している最中でした。町(楢葉町)から避難要請が出たため、利用者・職員みなで体育館へ移動しました。その際、でき上がっていたラスクを持って避難したため、幸い、食べるものには困らずに済みました。
その後、福島第一原子力発電所事故により、町外へ避難を余儀なくされました。当時はすぐに帰れると思っていましたが、放射能汚染の問題のため帰ることができず、現在もいわきで活動しています。

いわきに来てからのこと

いわきで土地を確保できたので、震災からおよそ五カ月後の8月1日から事業を再開しました。ただ、借りた場所も津波の被害を受けており、掃除や器材の搬出・搬入に一か月あまりかかりました。そして、ますはラスク作りから事業を再スタートしました。
事業を再開したものの、住み慣れた楢葉町を離れた避難生活のため、震災後しばらくは利用者の気持ちが不安定な時もありました。うちの事業所では作業中に音楽をかけていますが、それは気持ちが落ち着かないときや不安なとき、心を落ち着かせ、和やかな雰囲気で作業ができればという、震災後に始めた工夫でもあります。

これまでと これから

作業の様子や雰囲気が「他のいわきの事業所とは違うね」とよく言われることがあります。私たちもそうかなと思うところがあります。楢葉町といわきとの違いは色々と感じることがあります。ただ、就労支援事業所はいわきでも不足しているため、最近は双葉郡出身の方に加えて、以前からいわきに住んでいる利用者の方もいます。
原発事故の問題もあり、楢葉町に戻れるかどうかはわからない状態で、でも将来的には戻ることも選択肢としてあります。今後、楢葉に戻って事業を始めるか、このままいわきで続けていくのか、楢葉といわきの双方で活動していくかは未知数なところがあります。

学生の感想

・事業所自体の雰囲気がとてもよかったです。利用者の方の楽しそうに作業をしていました。その作業の一つ一つがとても丁寧なものでした。お話を聞いている最中もラスクのいい匂いが漂ってきて、すごく食べたい気持ちに駆られました(笑)他の仕事も見学させてもらいましたが、そこでも様々な工夫がされていて、利用者さんがそれぞれにあった作業をしていたのが印象に残っています。(ばんちょー)

・避難区域から移転をされたということで、様々な葛藤や苦労があったと思います。ですが、取材で目にしたのは、楽しそうに、真剣に作業に取り組んでいる利用者さんと、彼らを支え、共に作業に励んでいる職員の方々の姿でした。また事業所全体がアットホームな雰囲気で、商品の一つであるラスクをとても丁寧に作っている様子も印象的でした。お邪魔させていただき、ありがとうございました。(おみお)

・今回ふたばの里で取材する中で思ったのは、にぎやかで入りやすい雰囲気であることでした。ラスクの美味しそうな匂い、利用者の方や職員の方の人柄などは、そうした雰囲気のもとにあるように思いました。取材ではあまり時間がとれませんでしたが、また取材に行くことがもしできれば、みなさんとお昼休みのでも一緒にラスクやお弁当を食べながらゆっくりお話をしたい。そう思える場所でした。(おくた)