～『ふじみの園』へ取材に行った　学生たちのレポートをお届けします～

「ふじみの園」とは･･････
社会福祉法人「誠心会」が運営している入所型施設です。誠心会は、いわき市内で各種福祉関連事業を展開しています。今回は、「ふじみの園」について理事長の松﨑有一さん、職員の瀬谷真理子さんにお話を伺いました。

震災後「ふじみの園」では、水道は無事でしたが、ガスの使用に制約があり、お菓子づくりを再開するのに時間がかかりました。また、購買先・販売先も震災の影響を受けましたので、スタッフも当時は大変苦労しました。現在では、お菓子を口にした方が、北海道や秋田などからも新たに注文してくださるようになりました。

つくっているお菓子はクッキーとグリッシーニです。すべて手づくりです。ハンドミキサーを使わず、泡立て器を使用するなどして、家庭的な味を目指しています。
クッキーは常時揃えている商品に加え、春には桜、夏には梅干しなど様々な味のものを販売しています。以前には、福島で開催された国体の景品としても採用されたことがあります。
また、グリッシーニはイタリアのパン菓子で、少し固い食感が特徴です。ふじみの園でのグリッシーニのオススメは、バジルとガーリックです。そのまま食べても美味しいですし、生ハムを巻いてもおいしいとお客様から感想をいただいています。日持ち・腹持ちもいいので、登山のお供にも一押しです。
ちなみにグリッシーニは、砂糖の量を少しずつ調整するなど試行錯誤の結果、とてもよい食感に仕上がっています。

今年の４月から、お菓子をつくる前にみんなで「ふじみのクッキーおいしいよ。ニコ！！」と言って笑顔で作業をはじめることを心がけるようになりました。
　誰しも、気分が進まないときや落ち込んでいるときもあると思います。そんなときでも気持ちを切り替え、笑顔で作業がしたい。そしてクッキーやグリッシーニを食べてくれる人に笑顔になってもらいたい。そんな気持ちがこのあいさつには込められています。

今回、お客さまへの真摯な姿勢や、震災時の大変な環境のなかで協力し合ったことなど、貴重なお話を教えていただきました。クッキーとグッリシーニはとても食感がよく、優しい味で本当においしかったです。（かとおの）

私は今回の取材が初めてで、貴重なお話をいっぱい伺いました。なかでも１番印象に残っているのが、利用者さんと一緒に作業をされている職員の瀬谷さんのお話です。言葉の端々から伝わってくる熱意や商品への自信を感じました。また、理事長の松﨑さんのお話も非常に勉強になりました。（ばんちょー）

今回の取材ではまず、理事長の松﨑さんから、経営者としての視点からみたふじみの園の様子や、松﨑さんご自身の福祉に対する姿勢について、丁寧に教えていただきました。また、職員の瀬谷さんから、販売しているクッキーとグリッシーニについて、つくり方や人気の味などのお話を伺い、利用者さんのそばで日々働かれている職員の皆様の思いにふれることができたように思います。
私は大学で福祉を学んでいますが、経営者の視点と職員の視点という二つの視点についてお話を伺うのは初めてのことで、とても新鮮な体験でした。ありがとうございました。（おみお）

私は地元なのですが、同じ誠心会の「やしおみ荘」さんには、夏祭りの時など何度も伺っています。今回初めて「ふじみの園」さんにお邪魔し、また理事長の松﨑さんのお話を聞く機会に恵まれ、地元に強い興味をもつことができました。（ヒロ）

今回お世話になった「ふじみの園」さんでは、スタッフと利用者の心の距離がとても近いように感じられました。それは家族の絆とでもいうか、とても温かくて、そばにいた私自身も、気持ちがおだやかになっていく気がしました。（みぃちゃん）